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【用語名】 胸に尻が乗ってる女 【読み方】 むねにしりがのってるおんな 【詳細】 浅間・智のこと。 アニメ1期第3話のコメンタリーにおいて、肝試しの際のシロジロ・ベルトーニのセリフを捏造したハイディ・オーゲザヴァラーにツッコミを入れたアサマチに対し、彼女が反撃(?)として呼称したもの。 その記録映像の時点で浅間はシロジロ等の説明を聞く体制として体育座りをしており、 様子を見たハイディが端的に言い表したもの。 浅間の梅組オパーイカースト最高位の巨乳ゆえに、ともすれば大きさとかこぼれ方とか諸々が尻に見えるためだろう。 体育座りしているならなおさら。というかよくできたな。 なお浅間は胸もすごいが尻もすごいぞ。
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リア友NO.2 マスターと喧嘩しようということで掲示板に来た人 運動神経抜群である しかし、まだネット自体が新参なので、ネット用語などは詳しくないようだ
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13/はキレた。 今まで書き手の誰にも忘れ去られていた挙句、数百話ぶりの登場し他の人とも遭遇したというのにその人も自分の名前を覚えていなかったからだ。 「もぉいいです。私のこと忘れている奴は死んでしまえばいいんですよぉ!」 「は?」 「え?」 「フンだ。せっかくだから私の必殺技で片付けてあげますよぉ!」 そう言うと13/は呪文を唱え始める。 「――――――体はゴルゴ13で出来ている。 血潮はゴルゴで 心もゴルゴ 幾たびの死線を越えて任務成功 ただの一度も失敗はなく ただの一度も死亡しない 彼の者は常に独り 裏世界で婦女との○○に酔う 故に、名前に意味はなく。 その体はきっとゴルゴ13で出来ていた。 "無限のゴルゴ" 」 城茂とプリマクロンは言葉を失っていた。 無理もない。 彼らの周囲には無数のゴルゴ13がスナイパーライフルを構えているという非常にシュールな光景が広がっていたからだ。 無論、その銃口は全て城茂とプリマクロンに向けられている。 「というわけで死んでください」 13/の合図と同時に無数のスナイパーライフルが火を吹く。 全身を撃たれて地面に横たわる2人を見下ろして別れを言った後、13/は悠々とその場を立ち去っていった。 【二日目・15 49/てん↑のう↓せい↑】 【13/@現実?】 【状態】健康 ボッチレプリカ 【装備】 【道具】 支給品一式 【思考】 1:自分を忘れている者を全て殺す。 【城茂@仮面ライダーストロンガー 死亡確認】 【プリマクロン@戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 死亡確認】
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千早メール「成功という恩返し」 取得条件:ライブハウスでの引退コンサートを成功させる プロデューサー、千早です。 短い間でしたけれど、私を育ててくださったこと、感謝しています。 扱いづらいことも多々あったとは、思いますが```。どうかご容赦ください。 必ずいつか、一流の歌手になってみせます。 それが、私をデビューさせてくれた、プロデューサーへの恩返しだと思っていますから。 別れの言葉は苦手ですので、このへんで。 今後のご活躍をお祈りしています。 では```。 千早メール一覧に戻る トップページに戻る
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#blognavi 橋下大阪府知事が孤軍奮闘しています。 石川県民の私からしても、橋下大阪府知事の改革論も分かります。 その改革である種の尻拭いをする羽目になった府議員の気持ちも分かります。 本当に改革、っていうか元の状態に戻すだけでも大変だなぁって思わされます。 で、赤字を膨らませた前大阪府知事は8千万円以上の退職金を貰ってノウノウとテレビ出演していたり。 人間性を疑ってしまいます、はい。 で。 両立場の思いも分かるのですがね、橋下大阪府知事の人件費削減に断固反対するため、手取り34万の薄給って発言をした大阪府議員がいたって訳で。 アホかっ!!ボケっ!!!って感じですよ! 俺なんか手取り16~18万で約4年間9時~23、4時まで働いてきたってーの。 34万なんて2ヶ月分の手取りくらい。 もはやボーナス級。 それを薄給って言ってのける神経自体がぬるま湯に漬かってきた証拠。 今までどんだけ甘い汁吸って生活してきたんだ?って大阪府議員に対する不信任の念で一杯です。 カテゴリ [なし] - trackback- 2008年06月06日 19 32 09 名前 コメント #blognavi
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890 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 19 38 15.16 ID GzSdUw/4O … ~森~ キツネ「それじゃあ出発しますよー皆さん」ブゥウウン キツネは大型バスを運転している。 アライさん1「これでヒトの畑からお野菜取り放題なのだぁ!」コスリコスリ アライさん2「楽しみなのだー!」コスリコスリ アライさん3「アライさんも可愛い腕輪欲しいのだ!戸籍を取るのだ!」 アライさん4「チビ達と一緒に、文明人になるのだ!」 アライさん5「うおー!凄い速さなのだ!このクルマ、アライさんに寄越すのだぁ!」 キツネ「アライさんも働けば、自分だけの車が持てるよー。こんなのよりもっと可愛くて速いやつあるよ」ブゥウウン アライさん5「ほしいのだぁ!」 アライちゃん1「なのだー」コスリコスリ アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ アライちゃん3「こせきとゆのだー」コスリコスリ アライちゃん4「うぅーてんかをとゆのだ」シッポフリフリ アライちゃん5「のだぁ…のだぁ…」zzz アライちゃん6「おかぁーしゃんおっぱいー」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん7「うぅーきもちわゆいのりゃあ…おえええっ」ゲロゲロ アライさん達はバスに乗りながら、戸籍を取得して文明人になることを夢見ているようだ。 891 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 19 44 18.81 ID GzSdUw/4O ~保健所~ キツネ「到着ー」ブゥウウン キツネ「ちょっと待っててねー」ガチャッ スタスタ アライさん1「ああーヒトの暮らしが楽しみなのだぁ!」 アライさん2「みんなは戸籍取ったら、何食べるのだ?」 アライさん3「アライさんは、毎日トウモロコシをたくさん食べるのだ!チビ達も大好物なのだ!」 アライちゃん1「なのだー」 アライちゃん2「しゅきしゅきなのりゃあ!」キャッキャ アライちゃん3「とうもろこしかぷかぷもぐもぐすゆとあまあまなのりゃあ!」 アライちゃん4「うーおなかすいたのだ!はやくたべりゅのだぁ!」ジタバタ 睡眠ガス「」プシュウウゥウゥゥ アライさん4「う…なんか…眠くなってきたのだ…」ウトウト アライさん5「すーぱー…かー…ほしい…のだ…zzz」バタッ アライちゃん1「おねむすゆのだー…すぴー…」zzz アライちゃん2「すやすや…はーきもちいいのだー…すぴー…すぴー…」ジョボボボボ アライちゃん3「のだぁ…のだぁ…」zzz アライさん達は、バス内に仕掛けられた遠隔睡眠ガス噴出器で眠らされた。 892 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 19 52 17.22 ID GzSdUw/4O 保健所職員1「よーし、運び出すぞー」ガチャッ キツネ「はいよーっと」ガラガラ やがて、ガスマスクをつけた職員およびキツネが保健所から出てきた。 職員達はリヤカーを持ってきたようだ。 バスの扉が開けられる。 アライさん1「すやすや…」zzz 保健所職員1「それじゃあ積むぞー、ほい」ポイッ リヤカー「」ガコン アライさん2「ぐがー…ぐがー…」zzz 保健所職員2「ほい」ポイッ リヤカー「」ガコン アライちゃん1「すぴー…」zzz アライちゃん2「すぴー…」zzz アライちゃん3「すぴー…」zzz アライちゃん4「のだぁ…のだぁ…」zzz アライちゃん5「すぴー…zzz」ジョボボボボ 保健所職員3「ちっこいのはまとめて一つのリヤカーでいいな、ほい」ポイッポイッ リヤカー「」ガコンガコン 893 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 19 53 43.18 ID GzSdUw/4O リヤカー1台には2匹のアライさんが積まれた。 アライちゃん達は1つのリヤカーへ積まれた。 保健所職員1「じゃ、運ぶぞー」ガラガラ 保健所職員2「こいつらはまとめてガス室送りかな?」ガラガラ 保健所職員3「いや、研究所で強制献血 ドナーになるかもな」ガラガラ 保健所職員4「アラジビになるかもしれんぞ」ガラガラ 保健所職員5「デスゲームもいいよな」ガラガラ キツネ「…」ガラガラ アライさん達はリヤカーに積まれていき、運ばれていった。 894 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 01 29.94 ID GzSdUw/4O キツネ達は、アライさん達を檻へ閉じ込めた。 保健所職員1「いやー今回もお手柄だなキツネ!」 保健所職員2「こんなたくさん捕まえるなんて…やっぱキツネはすげーや!」 キツネ「…どうもー。ちょっと今日は用事があるんで…失礼します」スタスタ 保健所職員3「今度飲みに行こうぜー!」 保健所職員4「今度メシ行こうぜメシ!いい店あるんだ、飛龍咆哮って中華料理店なんだけど…」 彼女…キツネは保健所の職員である。 だがそれは表の顔。 彼女もまた、特定有害駆除対象フレンズ駆除免許を持ったハンターだ。 銃は使わないが…驚くなかれ。 彼女が今までに捕獲したアライさんの累計数は、なんと全国ランキング1位である。 896 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 05 06.99 ID GzSdUw/4O キツネ「軽トラ、軽トラっと…。じゃ、行こうかな」ブゥウウン キツネは軽トラを飛ばし、街へ戻る。 … ~アパート~ キツネ「御手洗さーん、迎えに来たよ~…」ブゥウウン 清掃員「お待たせなのだ、準備はできたのだ」チャキ 清掃員こと御手洗は、杖を1つと、様々な道具を入れたリュックを持っていた。 キツネ「…じゃあ、行こうか」 清掃員「…行くのだ」 2人を乗せた軽トラは、先程とは別の森へ向かう。 900 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 13 57.84 ID GzSdUw/4O キツネ「…腕輪のないアライさんは、全員駆除対象だって。…本当に大丈夫…?」ブゥウウン 清掃員「任せるのだ…。あたしは、コンビニを襲ったアライさん達を皆殺しにしたことがあるのだ。魚泥棒のチビだって殺したのだ…」 清掃員「…きっと、できるのだ」スッ 清掃員はリュックから、キャップと飲み口がついた食品パックを取り出す。 清掃員「ごくごく…」 清掃員が吸っている食品は、『サンドスターチャージャー』。 サンドスター科学研究所と大塚製薬が共同開発した試作品である。 このパックの中のゼリーには、野良アライさんの脳から抽出されたサンドスターが含まれている。 消耗したサンドスターは睡眠で回復するが、これを飲むことでチャージできるのである。 903 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 19 47.28 ID GzSdUw/4O キツネ「…」ブゥウウン やがて、軽トラは森に到着した。 キツネ「…倒したアライさんの死骸はほっといていいよ。鼻だけ切り取って持っていけば、それがキルマークになるから」 清掃員「…」 キツネ「この狩猟は、死骸回収班の訓練でもあるんだ。死骸の有りかを彼らに伝えれば、死骸回収班が狩猟の後に死骸を持ち帰ってくれる」 キツネ「やっつけたアライさんは、鼻だけ切り取れば、死骸全部を持って運ぶ必要はないってことだよ」 清掃員「…分かったのだ…」 キツネ「…気を付けて」 清掃員「行ってくるのだ」スッ 清掃員は、帽子とコートを脱ぎ、車内へ置いた。 リュックへ袋と電話を入れ、杖を持って森へ向かった。 906 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 23 10.56 ID GzSdUw/4O ~森の中~ 清掃員「くんくん…」ノソノソ 清掃員は四つん這いになって地面の匂いを嗅ぎながら、森を進む。 清掃員「ん?この匂いは…」クンクン 清掃員「…はじめて嗅いだけど…多分間違いないのだ。あっちなのだ」ノソノソ やがて清掃員は、岩場に辿り着いた。 清掃員「間違いないのだ…アライグマの溜め糞なのだ」クンクン 岩場には穴が空いており、その前にはアライグマの溜め糞があった。 908 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 27 59.16 ID GzSdUw/4O アライさん達自身は、溜め糞をする習性サンドスターによって取り除かれている。 しかし、アライグマの雄の溜め糞を探す力は残っているのである。 アライグマの溜め糞は、ただの排便場所ではない。 好きな食べ物や、家族構成、巣に居着いた期間の長さ、体調…などなど。 その見た目や量、匂いから、巣に住むアライグマの情報をたくさん知ることができる。 アライグマ達は、自身の排便さえも、コミュニケーションツールとして利用しているのである。 清掃員「くんくん…よく分からないけど…多分この辺にいるのだ!」クンクン 長い間人里で生活している清掃員は、匂いをかぎ分けて情報を分析する力がやや弱い。 経験不足である。 909 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 31 16.60 ID GzSdUw/4O と、そこへ… アライグマ♂「キュルルルルル」トトッ 清掃員「…!来たのだ!」サッ 清掃員は、リュックの中の拳銃を握る。 本来、日本国内では狩猟に拳銃は使えない。 だが対アライさんの場合のみ、アサルトライフルや拳銃、火炎放射器すら使用可能となるのである。 清掃員「はぁ、はぁ…」ドキドキ 清掃員は、胸の高鳴りを感じた。 緊張からであろうか。 訓練場で拳銃の練習はしたが、あまり命中率が高くはなかった。 果たして、どうであろうか…。 910 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 38 18.73 ID GzSdUw/4O 清掃員「仕留めるのだわ…」チャキ 清掃員は、アライグマへ拳銃を向ける。 アライグマ♂「キュルルルルル」ノソリノソリ アライグマは清掃員へにじり寄ってくる。 清掃員「っ…!こいつ、あたしが怖くないのか…?」ブルブル アライグマ♂「キュルル」 ふと、清掃員の目に、アライグマの股間が映った。 清掃員は、目の前の雄のアライグマが、自分を妊娠させるつもりでにじり寄ってくることが痛いほど分かった。 清掃員「っ…こい、つっ…」ブルブル …引き金が、引けない。 913 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 42 41.96 ID GzSdUw/4O 清掃員「はぁっ…はぁっ…」ハァハァ 清掃員はいつも思っていた。 何故森のアライさん達は、子供を産む数を減らそうとしないのかと。 餌をめぐって争うくらいなら、子供を作らなければよいではないか、と。 だが、アライグマの雄と対峙した清掃員は、 なぜ野良アライさんが後先考えず子作りをしたがるのか、本能で理解した。 清掃員「っ…くる、なぁっ…」ハァハァ 下腹の奥が熱く疼く。 獣としての本能が、目の前の雄の子を孕めと痛いほど訴えかけてくる。 清掃員は理解した。野良アライさんは、子作りがしたくて交尾していたのではない。 このどうしようもない下腹の疼きを処理するために交尾していたのだろう。 917 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 47 30.50 ID GzSdUw/4O 清掃員「はぁっ…!はぁっ…!」 目の前の雄が、どうしても撃てない。 まるで、この世で最も価値のあるモノであるかのようにさえ感じられてしまう。 清掃員「く…くるなああっ!」バァン 清掃員はアライグマに向かって威嚇射撃を放つ。 アライグマ♂「!!キュ、キュルルル!!」タターッ 清掃員「ああっ!待つのだ!」 アライグマは巣とは反対方向へ… 森の奥へ逃げていった。 清掃員「…逃がしてしまったのだわ…」ハァハァ 清掃員は、どこかほっとした気持ちを感じている自分に苛立ちを覚える。 自分は何をしにここへ来た…? アライさんとアライグマを滅ぼしに来たのだ。 余計な私情を挟む余地などないはずである…。 920 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 20 53 34.36 ID GzSdUw/4O … 清掃員「くんくん…アライさんの匂いがするのだわ…」クンクン 清掃員の嗅覚は、獲物の存在を匂わせる。 アライさんは人間に比べ、やや視力が弱い。 若干色弱気味である。 だが、森において、嗅覚は視力以上に役立っている。 清掃員「こっちからたくさんの匂いがするのだな…!」ノソノソ 清掃員は、陽の当たる岩場へ到着した。 アライさん1「おぉ?見ない顔なのだ」 アライさん2「どこから来たのだ?」 アライさん3「アライさんと友達になるのだ!」 …清掃員は、同族を… 獲物達を発見した。 924 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 01 20.66 ID GzSdUw/4O アライさん4「人間かと思ってびっくりしたのだ…」ガサッ アライさん5「仲間なのか?」ガサッ 清掃員「…」 『友達になるのだ』。 そんなことを言われたのは、何年ぶりであろうか。 きっと、10年以上前… 自分がまだ、人気者だった頃… それ以来であった。 清掃員「お、お前達は…?」 アライさん1「アライさん達は、みんなで暮らしてるのだ。姉妹なのだ」 アライさん2「お前はどこから来たのだ?」 清掃員「…あっちの山の斜面あたりから来たのだ」 アライさん3「食べ物探しなのか?それとも巣作りなのか?」 清掃員「…食べ物探しなのだ」 自分は何を言っているのだろうか。 さっさと殺せばいいではないか…と、 清掃員は思った。 アライさん4「だったら、アライさん姉妹がお前を案内してやるのだ!いい餌場があるのだ!」グイグイ 清掃員「のあっ…!?」 アライさん5「お前も食べ物をとるのだ!」 どこへ連れていこうというのか…? 926 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 07 02.41 ID GzSdUw/4O … ~森の中~ アライさん1「ここは栗の木がたくさん生えてるのだぁ!」 アライさん2「栗はイガイガが怖いけど、とっても美味しいのだぁ」 アライさん3「さ、お前も取るといいのだ!」 清掃員は上を見上げた。 栗の木に、熟れた実が成っていた。 アライさん4「はじめてなのか?それじゃあ、アライさんが落としてきてやるのだ!」ヨジヨジ アライさん4が、栗の木に登り始める。 アライさん4「頭に当たったらごめんなのだー!」ヨジヨジ 清掃員「え…え?」 なんだこれは。 自己中で欲張りなアライさんのくせに。 自分に食べ物を分けてくれようとしているのか? こんなことがあってはならない…。 一刻も早く駆除しなくてはいけないのに。 同族達の優しさが、清掃員の心を動かしていた。 930 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 11 23.78 ID GzSdUw/4O アライさん4「落とすのだー!」ベシッ 栗「」ヒュー ボトッ アライさん4「やったのだぁ!さ、食ってみるといいのだ」ガッツポーズ アライさん5「グッジョブなのだ!」 清掃員「…い、いらないのだ!自分のは自分で取るのだ!!」アセアセ アライさん4「そうかー。じゃあ、次はお前の番なのだ。やってみるといいのだ」ヨジヨジ アライさん4が下りてきた。 アライさん5「別にお前が落としたのを持って逃げようなんて考えてないのだ、安心するのだぁ!」 清掃員「…」 なんなんだ、こいつらは。 アライさんとは、畑を荒らし、家畜を襲い、無差別テロを起こす、 救い難い害獣でなくてはいけないのに。 一目で駆除に値する存在だと理解できるような、醜い害獣でなくてはいけないのに。 何故、そのイメージから背くことばかりするのか。 933 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 15 45.42 ID GzSdUw/4O 清掃員「…手本を見せてくれてありがとうなのだ。今度やってみるのだ」 アライさん1「わかったのだ!」 アライさん2「頑張るのだ!」 清掃員「…アライさんっていうのは、群れを作らずに暮らすって聞いたのだ。違うのか?」 アライさん3「そういう奴もいるのだ。でも…お前はいい奴なのだ!」 アライさん4「アライさん達は、お母さんから教育されたのだ。困難は群れで分け合えと!」エヘン アライさん5「最近は食べ物が減ってるけど…力を合わせているのだ!」 清掃員「…食べ物はどこから取ってきているのだ?」 935 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 18 39.11 ID GzSdUw/4O アライさん1「この辺の森の中なのだ!食べ物が見つからなくなったら、チビを連れて別の森へ行くのだ!」 アライさん2「チビ達は可愛いのだぁ!お前に自慢したいのだぁ」エヘン アライさん3「アライさんのチビが一番可愛いのだぁ!着いてくるのだ!」グイグイ 清掃員「のあああっ…」テクテク 清掃員は、巣へと案内される。 アライさん4「うぅ~、アライさんも子供欲しいのだ。でも、食べ物が無くなるから我慢なのだ…」テクテク アライさん5「なのだー」テクテク 清掃員「…お前達は、畑から野菜は取らないのか?」 937 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 25 27.73 ID GzSdUw/4O アライさん1「ダメなのだ!畑は人間が縄張りにして、野菜を独り占めしてるのだ」テクテク アライさん2「鶏の巣も、人間が独り占めしてるのだ」テクテク アライさん3「人間はおっかないんだぞぉ!火を吹く筒を持ってて、アライさん達を殺すのだ!」テクテク アライさん4「人間達は怖い奴らなのだ。だから怒らせちゃダメなのだ。あいつらのすみかに…街に行っちゃダメなのだ」テクテク アライさん5「怒らせなければ襲ってこないから平気なのだ」テクテク 清掃員「…誰に教わったのだ?」テクテク アライさん1「お母さんなのだ!お母さんはなぁ、偉大なんだぞぉ!」テクテク アライさん2「でもお母さんは、突然森から居なくなってしまったのだ…」テクテク 939 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 33 43.07 ID GzSdUw/4O 清掃員「どんな奴なのだ?」 アライさん3「お母さんはキラキラの腕輪つけてて、目の前に2つの透明なものを着けてるのだ!」 清掃員「腕輪…こういう奴なのか?」スッ アライさん4「ああっ!お母さんの腕輪なのだ!」 アライさん5「それはお母さんのものなのだ!返すのだぁ!」 清掃員「…これはいっぱいあるのだ。アライさんも、1つ貰ったのだ」テクテク アライさん1「なんだ…そうなのか。お母さんの知り合いじゃなかったのだぁ…」ションボリ 清掃員「…そいつが、お前達に色々教えたのか?」 アライさん2「そうなのだ!『困難は群れで分け合え』『人間が独り占めしてるものを取ると殺されるからやめろ』『人里に降りるな』『食べ物が無いときは子供を作るな』なのだぁ!」テクテク アライさん3「お母さんの教えは偉大なのだ!アライさんのチビにも、そのまたチビにも、この教えをずっとずっと教えていくのだ!」テクテク 清掃員「…少し前、たくさんのアライさん達が人間のすみかを襲って、人間をやっつけたことがあったのだ。知ってるか?」テクテク 清掃員は、質問を続ける。 殺す決心をするために。 害獣としての本性を暴くために、問い続ける。 945 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 45 02.76 ID GzSdUw/4O アライさん4「な、何てことするのだ!そんな事したら、逆に殺されるのだ!」 アライさん5「人間は強くて凄く残酷なのだ!いとも容易く、アライさん達を殺すのだ!」テクテク アライさん1「うぅ…きっとそいつら、巣まで襲われて根絶やしにされたのだ。怖いのだ…」テクテク 清掃員「…」テクテク こいつらは、アライハザードにも参加していないようだ。 アライさん2「さあ着いたのだ!アライさん達の巣なのだ!」 姉妹と清掃員は、山の斜面の洞窟に着いた。 アライさん2「ちびー!お母さんが帰ったのだー!」パンパン アライさん3「チビ達!お客さんが来たのだ!可愛い顔を見せるのだぁ!」パンパン アライさん達は洞窟の前で手を叩く。 すると、洞窟の中から小さな影が這い出てくる。 アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチヨチ アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチ アライちゃん3「にゃのだー」ヨチヨチヨチ アライちゃん4「なのりゃぁ」ヨチヨチヨチ アライちゃん5「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん6「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ アライさん1「妹たちのチビは可愛いのだぁ…!うぅー、アライさんも子供欲しいのだぁ…」 なんてことだ。 このアライさん姉妹は… 産まれてから一度も… 畑荒らしも、家畜殺しも。 ゴミ袋荒らしも、人への暴力も… やっていないようだ。 954 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 21 55 50.27 ID GzSdUw/4O 洞窟から、6匹の幼獣が這い出てきた。 「なのだー!」「のだー」「あしょぶのりゃー!」「なのだー」「わーい!」 ウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャウジャヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチノダノダノダノダコスリコスリコスリコスリ アライさん2「見るのだ!これがアライさんのチビ達なのだ!とっても可愛いのだぁ!」ヒョイ アライさん2は、3匹の幼獣を抱き抱える。 アライちゃん1「おきゃくしゃんなのだー!」キャッキャ アライちゃん2「あったかいのりゃぁ」ギュー アライちゃん3「おかーしゃんおぱいー」スリスリ アライさん3「いーや!アライさんのチビ達の方が可愛いのだぁ!」ヒョイ アライさん3も、3匹の幼獣を抱き抱えた。 アライちゃん4「おかーしゃん!あしょぶのだー!」キャッキャ アライちゃん5「あらいっこすゆのだ!けずくろいすゆのだー!」スリスリ アライちゃん6「おなかしゅいたのりゃー」コスリコスリ アライさん4「チビ達ー、お隣さんに挨拶するのだ!」 アライちゃん1「おとなりしゃん、こんにちわなのりゃ!」コスリコスリ アライちゃん2「なかよくすゆのだー」キャッキャ アライちゃん3「おともだちになゆのだ!」 清掃員「…」 こんなの。 どうしろというのだ。 959 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 01 49.89 ID GzSdUw/4O 清掃員「っ…」ブルブル さっき誓ったはずだ。 仕事に私情は挟まないと。 この仕事は、大臣が斡旋してくれた大事な仕事だ。 必ず、遂行しなくてはいけない…! 清掃員は、杖を強く、強く握りしめる。 アライさん2「どうしたのだ?具合悪いのか?」 アライちゃん1「なのかー?」 清掃員「うっ…!」 清掃員「うああああああああああああああああああーーーーーーーーっ!!!!」シャキイイィイン 清掃員は、杖の先端の鞘を外した。 隠されていた槍の先端の刃が光る。 960 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 04 13.29 ID GzSdUw/4O 清掃員「だああああああああああああああーーーーーーーーーーっ!!」シュバアアッ アライさん2「の…ああっ…!?」 清掃員は、アライさん2に向かって、鋭い槍の一撃をくり出す。 961 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 04 55.60 ID GzSdUw/4O だらりと鮮血が流れ出た。 967 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 09 02.60 ID GzSdUw/4O アライさん2「の……あぁ……っ…!?」ブルブル 清掃員「っ……!」グリィ アライちゃん2「…おかー…しゃんっ……!?」 アライさん2の左胸には、鋭い槍が突き刺さっていた。 清掃員「っ……!」ズプゥ 槍が抜かれた。 アライさん2「」ブッシュウウウウゥゥゥウ ドサアッ アライさん1「い、妹っ!?しっかりするのだ!」ユサユサ アライちゃん1「おがーーしゃあああんっ!?おがーーしゃあああんっ!!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「どう…したのだ?おかーしゃんは…ねちゃったのか?」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3「ち、ちが、ちがでてゆのりゃあああっ!!」 清掃員「っ…」ハァハァ アライさん3「お…おまえええっ!!」 アライさん4「なんでお姉さんを!!!」 アライさん5「どうしてっ!!」 972 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 14 32.82 ID GzSdUw/4O 清掃員「う…うあああああああああっ!!!」ドズウゥゥ アライさん1「ごぼぐぶうっぅぅっ!! 」ゴボォ アライさん1の喉を、槍が貫いた。 アライさん3「や、止めるのだああああっ!!チビ!巣に逃げるのだぁ!!」 アライちゃん1「ぴいぃぃぃいっ!!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「おがーしゃん!おがーしゃあんっ!おきゆのりゃあ!おがーーしゃあああんっ!!」グイグイ アライちゃん3「おかーしゃんがすごいけがなのりゃあ!て…てあてすゆのりゃあ!」コスリコスリ アライちゃん4「ぴいぃぃぃいっ!!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん5「わゆいやつなのりゃあああっ!!!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん6「のああああああーーーんっ!のーーーああぁぁんっ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん達は、ヨチヨチモゾモゾと洞窟へ入っていく。 アライさん4「なんでこんな事するのだ!アライさん達がお前に何かしたか!!?」 アライさん5「なんか言うのだ!!」 清掃員「っ…」ハァハァ 975 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 20 20.97 ID GzSdUw/4O 清掃員「おっ…お前達は、いつか…畑を…襲うかも、なのだ…」ハァハァ アライさん3「絶対しないのだ!殺されるだけなのだぁ!!」 アライさん4「お前は人間の仲間だったのか!!?せっかく友達が増えるかと思ったのに!!」 アライさん5「アライさん達は人間になんにも迷惑かけてないのだぁ!!」 清掃員「だ、だけど、アライさん達は、畑を…荒らして、ヒトを襲う…害獣で…」ゼェハァ アライさん3「知らないのだ!それは畑に入った奴がバカなのだ!アライさん達は関係ないのだ!!」 アライさん4「とばっちりで殺されてたまるもんかなのだ!!!」 アライさん5「お前もアライさんなのだ!お前とアライさんのどこが違うっていうのだ!!?」 清掃員「」 自分もアライさんだ… どこが違うのか? 腕輪の有無か? …だから何だというのだ。 腕輪持ちにも悪い奴はいるし、 腕輪のない奴にも、こいつらのように『無害獣』もいる。 自分と、何が違うというのか。 981 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 27 01.26 ID GzSdUw/4O アライさん1「」ゴボゴボ アライさん5「お姉さん!お姉さん!しっかりするのだ!死んじゃダメなのだぁ!」コスリコスリコスリコスリ アライさん5は、アライさん1の喉を必死に擦り続けている。 アライさんのマジカルウォーターハンドは、自分にしか効果がないというのに。 清掃員「う…うああああああっ!!!」ザグウウゥ アライさん5「ぐぎゃああああああああっっ!!」ブッシュウウウウゥゥゥウ アライさん5の腹が貫かれた。 槍は大動脈を貫通しており、アライさんの止血能力があっても致命傷であろう。 清掃員「お…お前達が、畑やヒトを襲わなくても、子供がやるかもしれないのだ…」ハァハァ アライさん3「そんな理由で殺されてたまるかなのだ!チビを守るのだああ!うああああああああああーーーーーっ!!!」ダッ アライさん4「人殺しぃいっ!やっつけてやるのだああああああっ!!たあああああーーっ!!」ダッ 984 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 29 11.82 ID GzSdUw/4O 清掃員「だああああ!」ドズウゥゥ アライさん4「が…ふっ…」ブシュウウゥ アライさん4の心臓が貫かれた。 アライさん4「」ドサアッ ブシュウウゥ アライさん3「あ…あ…」ペタン アライさん3は戦意喪失し、後退る。 アライさん3「ま…待つのだ…やめるのだ…こっ…殺さないで…」ブルブル 清掃員「ふぅー、ふぅー…!あたしは正しいのだ、大臣は正しいのだ、みんなは正しいのだ…」ブルブル 992 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/12(木) 22 33 13.73 ID GzSdUw/4O アライさん3「あ、アライさんは死にたくないのだ…ち、チビ達…」ブルブル 清掃員「…」コツンコツン アライさん3「や、やめ…何か悪いことしたなら…ごめんなさいするのだ…だから…たっ助け…許し…て…」ウルウル 清掃員「…」 アライさん3「な、なんでなのだ…!アライさん達が、いつ人間を困らせっていうのだぁ…!どうすればよかったっていうのだぁ…!」ヨタヨタ アライさん3「ずっと、お腹減っても、耐えて、耐えて、耐えて…小さいチビが餓死しても、それでも畑に行かず、我慢…してきたのに…!」ヨタヨタ 清掃員「…」 パート9へ進む パート8に戻る
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「これ、ソフトがささってるけど、なのソフト?」 「唯ちゃん、めずらしくするどいわね」 ムギ先輩なにげにひどい。そして唯先輩、照れないでください。 ほめてるようでほめてないですから。 「たしかに、私の方にもすでになにかソフトが入ってますね」 PSPはソフトってよりディスクかな、と思いながらそれを取り出してみると、 何も表示のされていない真っ白なものが差し込まれてる。 DSにも同様に何も表示のないソフトが差し込まれていた。 「それは私が頼んで特別に琴吹グループに極秘に作らせたソフトなの」ニッコリ ・・・・・。 なんだかとても嫌な予感がしたのは、たぶん、気のせいではないな。 「このソフトを使えば、盗撮した動画をリアルタイムでゲーム機器で見ることができるの!!」 うわっ・・・・。ムギ先輩、会社の金使ってなにしくさってんですか。 「えっ!?動画をこれで見られるの!?すごいね!!」 唯先輩、すいません。ちょっとだまってて。 場合によってはうちら2人かなりやばいっすよ? なんだか、すんごい嫌な予感が塵も積もって山になってんですけど。 「ふふ、唯ちゃんありがとう。PSPのほうは動画を録画していつでも見ることができるわ。DSのほうも今はまだ動画を見ることしかできないけど、これからちょっと改良して、上下の画面でそれぞれ録画ができるようにするつもりなの。まぁ、今2人が持っているのは試作品ね」 「つまり、今のところDSが視聴用で、PSPが録画兼再生用ってところですか?」 「そんなところね。PSPの容量を大きくしてあるから、最大2ヶ月くらいはデータを保存することができるの」 ・・・・なんか、つっこみが追いつかない。 そんなことサラッといわれても。 これがムギ先輩の本気なのか・・・・? そして、私の中の野生の勘が更にヤヴァイ。盗撮?何を!? まず、どこにカメラつけてんだ・・・・。まさか・・・・。 いや、まさかな・・・・ハハハ 「そのまさかよ、梓ちゃん」 「!?」 「え?今あずにゃんなんか言った?」 「いえ、言ってません(ムギ先輩、心の中・・・読んだ?)」 「隠しカメラは私たち、放課後ティータイムの活動場所、音楽室に仕掛けてます」テヘッ 「」 ダメだ、驚きを現実が上回った。笑えねぇ・・・マジか・・・・吐き気が・・・・さすがの唯先輩も状況を把握したか? 青ざめて、苦笑ってる・・・こっち見んな・・・・ で、でも、いつからしかけてるんだろう・・・・。あれはたしか2週間くらい前だから、場合によっちゃセー 「ちなみに1ヶ月前から仕掛けてます」イエイッ! 梓「オワターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」ヒャヒャウ 「・・・・・・・・・・・」 ―――カチっ 「あずにゃん・・・?」 私はPSPの電源を入れた。 数秒待つと、画面にはパソコンの画面のようなものが表示され、左上にアイコンのようなものが1つあった。 横で画面を見ていた唯先輩が「ふひゃ」と声をあげた。 たしかに、それくらいの驚きの声をあげたくなるのもたしかだ。 アイコンの名前が―――――――[梓唯 ○月×日] これは・・・・・。もう頭がグワングワンする。頭から血の気が引く。 唯先輩は、横で顔を真っ赤にしてる。 間違いない。これはあの日の日付で、間違いない。 恥ずかしいなんてもんじゃないが、私はふとよからぬことを思ってしまった。 これはもしかして、あの日の唯がもう一度見られるってことでは・・・・ 結構あの時テンパってて、詳しく覚えてないんだよね。 見たい・・・ゴクリッ いや、「見たい」のではない。「見る」んだ。 私には・・・・・これを見る義務がある・・・・・!!! 後になって思えば思うほど、どこかおかしいテンションと妙な使命感で 私は、そのアイコンを選択した。 最初の感想ってのは、人って温かいんだな、ってもんだった。 とくに、胸が。まぁ、それはきっと澪だからだろうけど。 これが唯だったら・・・きっとお菓子くさそうだし、憂ちゃんがあとで怖そうだし、 私はこんなに次の行動に悩んでなんかいない。 最後に澪に抱きついた(この場合は抱きつかれた?)のはたしか 中学生の卒業式のときだから・・・1年半ぶりくらいにはなるのかな? こういうときに冷静になる頭を真空パックしてテストのときにでも解凍したいもんだね。 澪に腕をひっぱられて、いきなりだったから完全に覆いかぶさるようになった・・・・っと。 よし、状況は把握した。どうする、私。 もし、この澪のこの行動が私の悪ふざけの延長線上のものだったら 私は、こいつをぶっとばさなきゃならん。 もちろん、建前:悪ふざけの延長線上 本音:純情の踏みにじり で、だ。 「りつ」 「なんだよ」 「いきなりひっぱるんじゃねぇよ。びっくりするだろ」 「ごめん」 「・・・・わかってるならいいんだよ・・・・別に・・・・わかってるなら・・・・さ・・・・」 顔がさっきよりももっと近いのに澪の顔を見ていられないのは 自分自身への苛立ちのせいだ。 手を伸ばせば触れられるのに、この手は伸ばせないのは、 今掴めたとしても澪はいつか私から離れていくからだ。 この気持ちを気づかせないように今まで振舞ってきたから 全部いまさらなんだ。 でも、気づかれて今のこの関係が変わってしまっても 私はいやなんだ。 もう、なんなんだ・・・・なんなんだよ、私は。 「ごめん、律」 「なにが?」 「一応、あやまったからな・・・・」 「えっ・・・・ちょ・・・・」 澪は、私を逆に押し倒してそのままキスをしてきた。 どういうこっちゃ。てか、力強いな、おまえ。いやいやいやいや。 プハッ 「ちょ!!? え?え?///なにこれ?ドッキリ?え?み、みおっ?ふあっ!?」 「」 またキスしてきた。 澪はキスしたまま、私のカチューシャをはずす。 すんごい、心臓がドキドキする。 え?澪が私に・・・?なんで? ちょ、これながいって・・・・い、いきがくるっしい・・・・・ 呼吸ってどうやんの? つか、こいつホントに力強いんだけど!? プハッ 「・・・・・ふぅ・・・・りつ・・・・・」 「・・・・・・・」 な、なんだ。この状況は、なんだ。 澪は、一体なに考えてんだ。 いきなりキスって・・・・。 こいつ、こんなやつだったっけ? 私が無言でいると、澪は無言で私のリボンをほどいてきた。 そしてそのまま 「」 その手はボタンをはずし始めて 「ちょ///・・・・・・」 「・・・・・ん?」 「ちょっと、まったぁぁぁぁぁぁああああ!!!!///」 「・・・・・」 私は、ボタンに手をかけたままの澪の手をそのままつかんだ。 一緒にいるためではなく、これ以上先へ進まないために。 頬から耳までがすごく熱い。 きっと、私は顔が真っ赤だ。 今の澪みたいに。 「そ、そのさ・・・えっと・・・・わ、私たち・・・・友達じゃなかったのか?」 「友達だよ」 「友達同士って・・・・キ、キス・・・・するのか?///」 「・・・・・しないと思う・・・・」 「・・・・・じゃあ、なんで?] 自分で言ってて、腹がたつセリフだな。 もう、わかってるくせに、私はそれを澪に言わせたいんだ・・・・。 思ってた以上に、嫌なやつだ。 嬉しいのに、本当は、嬉しいのにな。 澪は、黙ってしまった。 ボタンにかけた手には既に力はなく、澪の手を握っている私の手はほとんどその役割を失っている。 視線も私からそらしている。 さっきの澪、私の知らない顔をした。 私の知ってる澪がしない行動をした。 変な気分だ。嬉しいような、悲しいような。 この気持ち、経験したことあるな。 ん・・・・そうだ、思い出した。 澪が、私よりも背が高くなったのに私が気づいたときだ。 あのときもこんな気持ちだった。 私はあのときまで知らなかったんだ。 肩を並べてるときはきづかなかったんだ。 自分が知ってる澪以外にも、いろんな澪がいるってことにも、 この自分の中にある気持ちにも。 だから、きっと、私が知らない顔を澪をするって、悲しいことじゃないんだ。うん。 それに、幸いなことに私は今のこの澪の顔を知ってる。 自分の行動を、悔いているときの顔だ。 いろんな澪がいるんだ・・・。 時間とともに幼さは抜けるけど、それは失うだけじゃないんだ。 その欠けて空いた隙間の分だけ、色んなものがその隙間をうめるんだ。 澪自身も知らない間に。そして、もちろん、私が知らない間に。 それは、・・・・私にも言えることなんじゃないだろうか・・・? いろんな澪がいるなら、いろんな田井中律もいておかしくはない。 田井中律、お前はどうしたい? お前の好きな奴は、目の前で泣きそうで、なんとかしてやりたくなる顔をしてる。 お前はどうしたい? 「・・・・り」 「みお」 名前を呼ばれてハッとした澪と目があう。 頬が赤く染まっているのが私のせいであるのはとてつもなく、うれしい。 「いろいろ言いたいことがあるかもしれないけど、ちょっと、私の話をきいてくれないか?」 つとめて明るく言ってみる。まぁ、それでも私の耳はきっと赤いままなんだろうけど。 「う、うん・・・・」 緊張するな・・・・。のどがカラカラだ。 「私、いままで澪に嘘ついてきたんだ」 「嘘?」 「うん・・・・。」 「ど、どんな・・・・?」 「私は、中学校の後半から澪のこと友達って思ってないんだ」 「それって・・・」 澪の言葉をさえぎるように、言葉を発する。 「でも、それはいけないことなんだって思ってた」 気分は、犯行を告白する犯罪者? 「澪はもてるから、中学生のときはたくさん告白されて大変だったよな」 「・・・・・」 「友達ってことでさ、告白相手に断りの返事した後に、『相手を傷つけた』って言っていつも泣く澪を慰めてたり、 上級生から恋愛関係でいじめられる澪の味方になってたけど・・・・」 「私、違うんだ。全然、そんなんじゃないんだ・・・・」 「りつ・・・・」 「正直、告白を澪が断るとき、いつも嬉しかったんだ。『私の澪のままなんだな』って」 「きっと、私が自分の気持ちを隠していれば、ずっと2人のままでいられるんだって思ったし、この気持ちをいったことで2人の関係は壊れちゃうんだって、・・・・そう思ってた」 「そ、そんなこと・・・・ないに決まってるだろ・・・・」 「ん。そうかも。でも、隠し続けても、いつか澪は他の誰かと一緒になるかもとも、思ってた」 あぁ、・・・・・・汚いな、汚い心だな。他人に、澪でさえ、自分の心をさらけ出すってこんなに怖いのか。 「・・・・」 でも、今言わないと、私は一生自分にひきこもりそうだ。 3
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憂「律さんはSOS信号を出しながら部長として孤独と不安に押しつぶされそうになりながらも毎日を過ごしていた、しかし 一番気付いて欲しかった澪さんはそれに応えてくれなかった」 憂「それが許せなかった、だから律さんはこの世界で澪さんを順 応させず、これから何度も澪さんを苦悩させる事で罰を与えた、さっきまでの澪さんを見ればそれは分かるでしょう」 憂「だから律さんのその思いを受け責任を感じ罰を甘んじて受けるべきだと、私は・・・そう思います」 そう例えどんな理由でもどんな形でも罰は受けいらねばならないもの・・・そうだよねお姉ちゃん・・・・・・私はこの名が冠する通り憂苦していかなくちゃいけない 責任?そうだ私にも何も気付けなかった責任がある、だったら・・・ 澪「それで律が満足するなら律の為を思うならそうする事が一番いい事・・・なんだよね?」 澪「そうだよな律・・・」 そうだ、それがいい そう全てを決意した瞬間、突然無音と化した部室の扉が勢いよく開きよく通った声が部室に響いた、その声は私 のよくしっている声--・・・ 「んなわけねーだろ」 澪憂「!!」 律「私は絶対に」 律「澪が私のせいで辛い思いをしていくなんて」 律「耐えられないしそんな事絶対に」 律「望んでいない」 憂「律さん!?」 澪「律何でここに?」 律「・・・・・・」 律「何でってそりゃあ」 律「澪が元気ないからさ、心配になって戻ってきてみたら話し声が聞こえてきてね、最初はあまりのとんでも話に何の冗談 かと思ったけど、口ぶりから察するにそうじゃないって思って全部聞かせてもらったよ」 律「自分がそんなくだらない事思ってたなんていますぐその自分を殴ってやりたいね」 憂「くだらないって、耐えられない程苦しかったから律さんはこの世界を願ったんでしょう!?」 律「そんな事いわれても、今の私にはそんなの分からないよ、たださ、自分が情けない奴だって、話を聞いてそう思ったよ」 律「まずそんな事を願ったってのが私の浅はかな所だよな、そんな願いに頼らなくても、私にはみんながいるのに、部長だか ら相談できないだ?意地をはりやがって・・・情けない・・・」 律「少なくとも澪がそう思ってたなら私は相談してほしかったよ、澪だって私に相談してほしかっただろ?」 澪「あ、ああ」 憂「・・・・・・」 律「それにこの世にはさ、例え辛くても、そんな物に頼らず歯を食いしばって生きている人だっているっていうのに、そりゃあそ の人達への冒涜だ」 憂「!!それはどうにでもなる人がいう戯言です、願いに頼らないとどうしようもない事だってある!律さんなら律さんだった らそれが分かるはず」 律「なんでかな、ちょっとは分かるよ憂ちゃんの言っている事、頼らないとどうしようもない事だってある、人って弱いよね、だか らこそ人は補い合って生きていく、それは幸せな事だよね、だからそんな幸せを分け与えて生きていけたら」 律「きっとそんな願いに頼らなくても、人が集い助け合えてどうにでもできる、自分の頭だけじゃなくみんなで考えて 一緒に強くなっていける」 律「それは人の可能性を広げるという事、可能性を広げたらどうしようもない事だってどうにでもできるかもしれない、それを 私はしなかったできなかった、だからこんな悲しい世界が生まれた、それは私の弱さだ」 律「だからさ澪がそんな弱い私をまだ部長として認めてくれるのなら前の状態に戻って諭し叱り前の私と共に歩んでやってく れないか?澪がもし責任を感じてくれているのならその想いは罰とかそんなんじゃなく前の私を助ける事に使ってやってくれ ないか?」 律「それになにより・・・この世界は誰も救われない・・・」 この世界の私達は救われない、軽音部が捻れていくこの世界は救われない、きっとそれは私達だって望んでないはずだ、 だから私が前の世界の律を助けれるのなら私もそうしたいし、そう思う だけど・・・ 澪「・・・一つだけお前の意見を聞かせてくれ、なぜお前は私を順応させなかったんだと思う?」 律「・・・・・・」 律「それは・・・多分私はこの世界を望みながらも心の奥底では本当はこんな世界を望んでいなかったんだと思う」 律「そもそも私の目的が、澪に部長としての辛さに気付き知って欲しいだけなら澪を順応させる事だけで事足りる、むしろ その方が都合がいいはずだ、なぜなら澪が順応したならこの私田井中律自身が苦しんでたって事に澪は気付かなかった し、元の世界に戻そうと思いつきもしなかった」 律「だけど私は澪を順応させなかった、それが意味するものは澪に何らかのアクションを期待した、だがこんな世界でできる 事なんて限られてくる、それこそ、世界を元の状態に戻す方法を探すくらいだ」 律「だから本当は心の奥底では私は部長としてみんなと一緒に過ごしていきたいんだと想う、その為に心の寄る辺として澪にそばにいてほしかった、"元の状態に戻って"助けてほしかった、それが私が澪を順応させなかったわけ・・・だと思う」 澪「りつ・・・」 そうだな・・・それに本当に私を苦しめる事が目的なら今の律はこうやって今世界を戻す事に一生懸命になってない、矛盾が生じる 憂「違う!」 憂「可能性を持つ事自体が可能性を殺している、受け売りですけど私もそう思う!だからそんな かもしれないなんて私 は要らない、願いに頼る事は悪くはない!」 憂「律さんのそんな自分勝手な解釈、どんな理由であれ自分が関係し発生した罰は受けなくてはならない!」 --私が私達のやった事を否定させはしない、今の私を否定させない!! 澪「憂ちゃん・・・?」 何だ?こんなにも感情を爆発させる憂ちゃんは初めてみた気がする・・・ 憂「!」 憂「ぁ・・・」 憂「すいません・・・ごめんなさい・・・何でも・・・ないです」 律「憂ちゃん・・・」 憂「全ては澪さんが決める事、私が口を出す事ではありませんでした・・・少し傲慢でした・・・」 律「・・・・・・」 澪「・・・・・・」 憂「・・・澪さんどうするんですか?やはりお二人の運命は複雑に絡み合っているもの、答えを出さないといけません」 そう、自分の感性くらい自分できめなきゃな 澪「・・・・・・うん!」 今の律はああ言ってくれてる、私は前の律がまだ部長である事を少しでも望んでいるのなら助けてあげたい、私は私として律を部長として助けてあげたい、だから・・・ 澪「私・・・私は戻りたい、律に孤独と不安を分けてほしい、律に逃げてほしくない、そして私も今度は間違えないように・・・踏み外さないように・・・律のそばにいたいし支えてあげたい」 律「澪・・・」 憂「そうですか、分かりまし」 澪「でも!」 律憂「?」 澪「今の部長から解放された律!お前は消えるんだぞ、部長を続けたいと思ってる反面、辞めたいと思ってるお前も少なからずいた、その果てがお前だ同じ律だ、どっちも同じ律、お前はそれでいいのか?お前が消えるなんて私は・・・」 律「はぁ、そんな事気にしなくていいのに、いや、だからお前はこの舞台に立ったのか」 律「澪、ありがとう、その気持ちだけでいい、その思いだけで十分だよ、その感謝の気持ちは元の私に受け継がれる、人は一度経験した事は忘れない、だから私は消えない、元の私だって今の私の中にいる、ならその逆も言えるさ、私の事は・・・気にするなよ」 澪「律・・・」 ・・・やっぱりこいつは最高の部長で私の大事な親友だ 澪「・・・りつぅ・・・うぇぇ~ん」 律「よしよし」 澪「りつぅ~りつぅ~!!ごめんなしゃいありがとぉ~」 律「・・・昔から泣き虫だなあ」 澪「りつぅ~・・・」 ・・・・・・・・・・・・ 憂「ごっほんごっほん!・・・もういいですか?」 律澪「あ、う、うん・・・」 憂「はい、なら方針は整った、なら次はそれを受け入れる結果を示しにいきましょう」 澪「ふぇ?」 憂「願いを打ち消して、皆が元の状態に戻る為の方策」 憂「ただまだ元の状態に戻る為の条件が整っていない、これから私がきく事がそれに関係しているのでよく聞いて答えて下さい」 澪「ぐす・・・う、うん」 憂「律さんの体に起こった変化は髪色だけですか?他に何か、何でもいい、教えてください」 律「え?髪色?それ澪も言ってたけど私どこか変わってるの!?」 憂「しー!話が複雑になります」 律「はい・・・」 澪「えっと、うーん」 澪「そういえば昨日律の眼に何か違和感を感じたというか怖かったっていうかおかしいっていうかなんか変な感じだった」 律「なんかそういう事いってたなあ、そんな変わってるかな」 憂「私から見るとそんな感じないですけど・・・普段あまり会ってないからかな、なるほど・・・黒髪に眼、他には?」 澪「それくらいだと思うけど」 憂「本当に?些細な事でもいいんです」 澪「やけに食いつくな」 憂「戦争になるかもしれないんです、慎重にもなりますよ」 律澪「せせ、戦争!?」 憂「ちょっと誇張してしまいました、冗談です、それより何かまだ私に話していない、不思議な・・・澪さんに起こった事でもいいんです」 澪「うーん」 私に起こった事?特に変化はなかったような・・・いや、待てよ・・・何か引っかかってるような 澪「・・・あっ!!」 澪「この世界になる前に律が部長を辞めるっていった後なんか体を縛られるような、変な感覚に陥ったような」 憂「縛られる・・・」 憂ちゃんは眼の前で眉間に皺をよせしばらく考える素振りを見せる。まるで推理をするような仕草だ、・・・そして何かを思いついたように左の掌をにぎった拳で叩いた 憂「そっか!」 澪「・・・?」 憂「うん、あれだ!」 澪「へ?」 一人で大きく頷いた後、憂ちゃんは時間を確認した後慌てたような様子で私にこう言う 憂「律さんを連れて今日の深夜2時に○×に来てください、いや余裕をもって1時40分、絶対に時間は厳守、2時半までには絶対に終わらせないといけない」 律「私も?!って当たり前か、ん、その時間って」 澪「え、何するんだ?その時間って・・・?怖いよ」 憂「怖いとかいってる場合ではないです、元の状態に戻って律さんを助けてあげたいんでしょう?それともさっきのは仮初の意志だったんですか?」 澪「違う!私は戻って律を助けたい!」 ん?何だろう違和感を感じる 憂「そうですか、ではお願いします、私は用意があるのでもう行きます」 澪「うん」 憂「あ!」 澪「ん?」 急いで部室から出て行った憂ちゃんはなぜかまた急いだ様子で引き返してきた、その様子に思わず苦笑してしまう 憂「・・・?目薬かしてもらえますか?眼が少し痛くて」 ・・・・・・・・・ ・・・丑三つ時・・・ 澪「憂ちゃん」 憂「あれもう来たんですか?しかも一人で」 澪「う、一人で悪かったな、律は後からくるよ」 憂「恐怖を見限りましたか、畏怖は人の防衛本能の一種、見放しちゃいけない物なんですけど今回に限ってはそれもいい と言えますね、邪魔にしかならない」 憂「頼んでおいた事はやってくれました?」 澪「うん、メールであった内容は全てしてきたし、持って来たよ、律にも言っといた、お風呂に入る、化粧をする」 澪「後水の入った水筒と勾玉、手鏡と指輪だよね、でもこれ何に使うんだ?」 憂「元の状態に戻す為に」 澪「言葉足らずだよ、ちゃんと説明してくれ」 憂「・・・・・・願いを願う者がいるなら願いを叶える者もいる」 澪「?」 憂「澪さん昔から人は心の平穏を保つ為に生き物を崇めてきました」 澪「ん?生き物?」 憂「そう、生き物、他の動物ではいる事すら認識し得ない人だけが持つ生き物、人はそれを・・・なんだろう・・・神様っていったほうがいいのかな、うん、厳密には違うけど多分それで合っている」 澪「・・・?」 憂「それらの生き物つまり神は人に崇えられ、恐れられ、好まれ、嫌われ、傷つけ、傷つけられ、助け、助けられ願われ、そ して・・・] 憂「いつしか人に宿った」 澪「宿った・・・?」 憂「はい、つまり」 ここで憂ちゃんは一度会話を区切った、ジワリと汗が滲み自分の唾を飲む音が聞こえる・・・ 憂「人の願いを叶えてきたのは人が創りだした自分自身に宿る神様」 --は? 澪「え・・・・・?ちょ、ちょっと待って話が突拍子すぎる、て事は律の願いを叶えたのは神様?!憂ちゃんはそう言ってるのか ?!」 憂「はい、その解釈で合ってると思います・・・人というものは常識に愛着を求める、想定外を信じろというほうが酷というものです、でも今は信じて ください、それしか言えません・・・」 澪「ええ、うぅ・・・もしそうだとしたら・・・こ、こわい」 憂「・・・・・・」 憂「・・・ふう、これで落ち着いてください」 ギュッ 澪「え!?憂ちゃん何を//」 憂「お姉ちゃんがこうしてくれると私も落ち着きますから・・・だめでした?」 澪「あ、ううん、ありがとう・・・」 憂「・・・・・・」 憂「暖かい」 澪「え?」 憂「い、いえ」 憂「は、話を続けますよ?そ、そうして願われたのちその生き物はしがらみとして自分に似た特徴を人の体に跡としてつくる 」 憂「ほらよく言いませんか?この人は猫に似ているとか、あれは人が神に願ったのち付けられた痕跡、そういう人沢山いるで しょう?」 憂「それは人が多岐に渡り世界を改変してきた証であり証拠、つまり人は誰でも律さんと同じような悩みを持ち自分に都 合のいい世界に変えてきた、この辺は話しましたね」 憂「でも、生き物、神様は滅多に姿を見せないし本当は人なんかの為にやたらと大きな力を使わないモノなんです」 憂「全ての願いなんて叶えていられませんしね、だから今回の律さんと澪さんみたいな特に力を使う大きな願いの実現は滅多にないと言っ ていい、叶えているのは本当ははもっと小さな小さな願い達」 憂「しかし」 憂「律さんの願いは叶えられてしまった」 憂「だから律さんの願いを打ち破るには律さんに宿る神をどうにかせねばならない」 澪「な、も、もしかして神様をを退治するとか?」 憂「退治?なるほど面白い、でも違いますよ、しかりとしたシキタリと手順を踏み原因を説明した後 お願いすれば戻してくれますよ、礼節を弁える者には彼らもしかるべき対応をとってくれる、一応神様と言った所ですね」 憂「だから原因と神の正体を見極める必要があった、そして」 憂「その手順に必要なのが、その水の入った水筒と手鏡と勾玉、鏡は『知』 勾玉は『仁』、そしてこれ・・・『勇』の象徴・・・ 」 そう言って憂ちゃんは地面に置き草臥れている細長い箱からある物を取り出す 澪「なななな?なにそれ剣!?」 5
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がさがさと音を鳴らしながら、1匹のタブンネが草むらから顔を出し、あたりの様子を確認する。 安全あると確認できたのか、おそるおそる草むらから這い出し、大急ぎで別の草むらの中へと身を隠す。 このタブンネは人が住む街を目指している。 生まれ故郷である森を出て、住み慣れた土地を捨ててでも彼は人のいる場所を目指した。 ふわふわとした尻尾が草むらの中に消えていくと「ミィッ」という声がすると、 草むらが大きく揺れ、そのまま静かになる。 おそらく、待ち構えていた肉食ポケモンに襲われてしまったのだろう。 自然界におけるタブンネというポケモンはひどく弱い立場にある。 武器となる爪や牙をもたず、攻撃手段もほとんど持っていない。 そのため野生の肉食ポケモンにとって格好の獲物となってしまう。 草むらに生息する野生のポケモンの中で比較的大きめの体。よく目立つピンク色の体毛。 それらは身を隠すことにも向いていない。 動きは鈍く、空を飛ぶこともできないため、一度見つかってしまえば逃げることすら困難だ。 常に外敵に襲われることに震えながら、タブンネたちは生きている。 そんなとき、タブンネたちの間にある噂が広がった。その噂がどこから広がったのかはわからない。 ただ、一部のタブンネたちが人間のもとに行くことを決意する。 野生のポケモンに襲われることなく、安全な寝床が確保されるという人間のもとに。 あるものは草むらを揺らし、人の前に飛び出すようになった。 あるものは人の家の近くに巣をつくり、そこで暮らすようになった。 あるものは外敵のいない暮らしを夢見て、街を目指した。 ほとんどのタブンネが失敗して命を落とす結果となった。 それでも、ごく一部のタブンネのなかに成功するものが現れた。 これから始まるお話は、幸運をつかむことのできたごく一部のタブンネたちのお話。 …… ………… …………………… 日が沈み、街の色が夜に変わろうとする時間。 その時間になるのを待っていたかのように1匹のタブンネが目を覚ます。 ここはとあるマンションの外に設置されている、鍵がかかるタイプのゴミ置き場。 このタブンネはマンションとゴミ置き場のわずかな隙間に体をねじ込んで巣にしている。 街に住む多くの野良タブンネは昼の間に活動する。 だが、このタブンネは、夜に活動したほうがいいと経験から判断していた。 明るい時間というものは人が活動している時間であり、ただ歩くだけでも人目に付いてしまう。 街に来た当初はそのことがわからず、飲食店のゴミを漁っているところを店の人間に見つかったり、 保健所の人間から駆除されそうになったりと散々な思いをしたものだ。 また、気候的な意味でも夜に活動した方がいいと学んでいた。 気温の高い夏の昼間に外で活動するのはひどく体力と水分を消耗してしまい、命を落としかねない。 逆に、気温が低い冬の夜に眠るということは、眠ったまま凍死してしまう可能性がある。 そのため、このタブンネは夜に活動することを選んだのだ。 それがほかのタブンネとの交流を絶つことになると知っていても。 タブンネは巣にしている隙間から這い出すと、近くの公園に向かって歩き始める。 体についた汚れや、寝ている間にぐしゃぐしゃになってしまった毛並みをきれいにするためだ。 公園に入ろうとしたタブンネだったが、そこは無人ではなかった。 公園には仲のよさそうな親子と、そのペットである飼いタブンネがいた。 タブンネが舌打ちをすると、飼いタブンネがその音で存在に気付いたのか、タブンネの方に手を振ってくる。 同じタブンネとしての仲間意識だろうが、野良であるタブンネにとって人に飼われているタブンネは敵だ。 自分が手に入れられなかった幸せを手に入れたやつと仲良くするつもりはない。 その感情は、敵意ではなく嫉妬という感情であることをタブンネは知らない。 飼いタブンネが手を振っているのを見て、飼い主の女の子がタブンネに気付いた。 「ダメだよ。あんなのに近づいたらタブンネまで汚くなっちゃうよ」 そう言うと、飼いタブンネと母親の手を引いて公園から出ていった。 飼いタブンネがチラチラとこちらを気にしているようだったので、歯を見せて威嚇する。 何はともあれ、公園からは誰もいなくなった。 タブンネは水道へと向かい、慣れた手つきで蛇口をひねる。 口をつけて水を飲むと、じょろじょろと出てくる水を浴びて、体についた汚れを落としていく。 季節は秋になろうとしており、水道の水も心なしか冷たい。濡れた体がぶるりと震える。 タブンネは体を震わせて水を飛ばすと、もう一度だけ水をのんでから蛇口をひねって水を止めた。 水浴びを終えたタブンネは今日の食事を確保するために公園を出て歩き出す。 このタブンネの普段の食事は24時間スーパーの廃棄食品になることが多い。 スーパーの夜のシフトに入っているアルバイトの人間が何かをくれることが多いからだ。 1年以上ご飯をもらいに行っていることもあって、タブンネのことはすっかり覚えられている。 もちろん、人によってはご飯をくれなかったり、追い払われることもある。 それでもこのスーパーが食料事情としてはもっとも安定している。 形の悪い唐揚げや、期限切れのパン。運が良ければ、ステーキ肉の切れ端をもらえることもある。 餌を求めてゴミ箱をひっくり返していた時期に比べれば、天国のような食事環境だ。 それでも、オレンやオボンを食べたくなる時がある。 2年以上食べていない木の実の味が懐かしくなる。 そんな時は、オレンやオボンを狙った仲間のことを思い出すようにしている。 今の自分がどれだけ恵まれているかを思い出すのだ。 スーパーの裏にある商品搬入口。 暗闇の中で明るく照らされたその場所がタブンネが普段、食事をもらう場所なのだが…… 「またお前か!」 そこにいたアルバイトがタブンネの姿を見た途端、大声で怒鳴りながらタブンネの体を箒で何度もたたいてきた。 今日はご飯をくれないアルバイトの日だったようで、タブンネは耳をガードするように押さえながら、 あわてて背を向けて退散した。 名残惜しそうにスーパーの方に目を向けるが、アルバイトはタブンネの方をじっと睨んでいる。 食い下がったところで、あのアルバイトはご飯をくれない。ならば、ほかの店をあたったほうがいい。 タブンネは頭の中で、近くで食事を確保できそうな場所を思い浮かべる。 廃棄をくれるコンビニ、ミィミィバーガーのゴミ捨て場、ゴミが捨ててある公園…… 二度あることは三度あると言うように、タブンネにはまたもや災難が訪れていた。 餌場に向かっているとガラの悪い格好した少年たちに囲まれてしまった。 タブンネは知っていた。彼らが不良という存在で、不良は二種類いることを。 タブンネに餌をくれるか。タブンネをいじめるか。 目の前にいるのは後者のようで、タブンネを見てニヤニヤといやな笑い方をしている。 一人がタブンネの体を軽く蹴飛ばす。体格差もあり、タブンネは地面に転がってしまう。 タブンネが倒れたのをみて、不良たちは集団でタブンネに蹴りを入れ始める。 タブンネは抵抗しようとも逃げようともしない。 頭を抱えて丸くなってひたすら耐える。 頭を踏まれても、耳をつかまれても、お腹を蹴られても、ただ耐える。 抵抗すれば、生意気だと言われてさらに痛い目に会わされてしまい、 逃げれば、おもしろがって追いかけてきておもちゃにされる。 相手が飽きてどこかに行くまで我慢するのが一番いい。 この街に来てタブンネが学んだことの一つだ。 しかし、タブンネのそんな様子が不良たちには不服だったようで 「もっといいリアクションしろよ」 そう言うと、それまで以上に容赦なくタブンネの体を痛めつけ始める。 顔をつま先で蹴飛ばされ、何か固いもので殴られ、尻尾をつかまれ引きずられる。 そんな暴行を耐え続けることなどできるはずもなく、やがてタブンネの意識は真っ暗になってしまった。 タブンネが目を覚ましたとき、最初に見えたのは何もない真っ暗闇だった。 次に、何か生ものが腐った時の臭いが鼻に入ってきて「ウェェ…」とえずく。 タブンネは積み上げられたゴミ袋の山に頭から突っ込まれていた。 そこから何とか出ようと思ってもがく。動くたびに全身にズクンズクンと鈍い痛みが走る。 痛みをこらえながらゴミ袋の山から脱出したタブンネ。 そのまま、路上に倒れ込みあおむけになる。 首を動かして空を見ると、遠くの空が少し明るくなっているのがわかった。夜明けが近いのだ。 明るくなる前に巣に帰らなくては。そう考え、痛む体にムチを打ち立ち上がる。 そのとき、捨ててあったゴミ袋がやぶれて出てきたのか、目の前にあるものを見つけた。 それはオボンの実だった。 誰かの食べ残しをすてたものなのか、ほとんど皮の部分しか残っておらず、しかも腐りかけだった。 しかし、タブンネはそれを信じられないという顔で見ると、おそるおそる口に入れる。 二度と食べることはないだろうとあきらめていた懐かしい味が口の中に広がる。 故郷の森での暮らしていたときの思い出が次々とよみがえってくる。 タブンネは泣いた。 肉食のポケモンに襲われることにおびえながらも、仲間や家族とすごした温かい日々を思い出して。 ほかのタブンネとの交流を絶ち、日々の食事を探すだけのみじめな自分の現状を思い知らされて。 タブンネがマンションにたどり着いた時には、街は朝の姿になろうとしていた。 会社に向かうサラリーマン。箒を動かす女のひと。ジョギングする若い男性。 タブンネはマンションとゴミ捨て場の間に体をつっこみ目を閉じる。 二度と手に入れることができない日々に思いを馳せながら。 「あー、これか」 とあるマンションのゴミ捨て場。老年の男が面倒くさそうにつぶやく。 「はやく片付けちゃいましょう」 老年の男の言葉に若い男性が答える。 この男たちはこの街の役所からの連絡をうけてやってきた清掃局の人間だ。 2人の視線の先にはマンションとゴミ捨て場に上半身を突っ込んでいるタブンネの死骸がある。 2人は手袋をつけてタブンネの体を引っ張り出す。 「うわー、ひどいなこりゃ」 引っ張り出したタブンネは全身にアザと傷があり、耳は片方がちぎれかけている状態だった。 尻尾は切り取られており、ハート形の肉球もズタズタになっていた。 「悪ガキにでもやられてここに逃げ込んだんですかね?」 「さあなぁ」 2人は回収用の袋に動かなくなったタブンネを入れ、清掃局のバンの荷台に放り込む。 荷台のドアを閉めると2人は掃除を始める。 掃除を終えると2人はバンに乗り込んで、マンションから去っていく。 そこにタブンネがいた痕跡は何も残っていなかった。 …… ………… …………………… 人間のもとに行くという幸運をつかみとった一部のタブンネたち。 しかし、彼らの幸運は永遠のものではない 一度つかんだ幸運は彼らの手をすぐにすり抜けていってしまう。 それでもタブンネたちは人のもとを目指す。 そこには幸福な生き方が待っていると信じて。 (おわり)
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内緒で頑張るすぐに出来る懸賞応募 ちいさく、おおきく育っておくれ 中々大変そうですが、マイペースで頑張ってほしいもの。 カロリー計算をやってくれる便利なアプリもありますが、料理を作ってくれるわけでもなく(笑) ドラッグストアのお菓子は小さいからいい。食べ過ぎなくてすむ。 短期間でお金を稼ぐ方法